冷蔵庫の動かし方を徹底解説|自分で安全に移動させる手順と業者依頼の判断基準

冷蔵庫の動かし方を徹底解説|自分で安全に移動させる手順と業者依頼の判断基準

斉藤豊

この記事の監修者

斉藤 豊

家電ライター

大型店舗の店長を歴任し、現場の最前線でお客様一人ひとりに寄り添った家電提案を10年以上にわたり実施。生活家電バイヤーとして製品の性能やトレンド、メーカーのこだわりを深く研究し、真に価値のある製品の買い付けを担当。家電のプロとして培った確かな知識とバイヤー目線の鋭い分析で、暮らしを豊かにする最適な家電選びをサポート。

たろっさ

この記事の監修・執筆協力

たろっさ

IT家電ライター

学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、20歳の時にメーカーヘルパーとして家電量販店にアルバイト入社。2年で家電販売員として個人で年商2億円を突破、入社5年目で年商3億円を経験、「法人ナンバーワン販売員」として表彰。現在はプロの家電販売員及び家電ライターとして様々なメディアで執筆・監修を行っている。

冷蔵庫の動かし方は、まず「室内で少しずらすだけか」「別の部屋や屋外へ運ぶのか」で分けて考えましょう。掃除のために少し動かす場合でも、いきなり引っ張るのは避け、食品や電源コード、床の状態を確認してから進めると安心です。

階段や段差を通る運搬や、大きく傾ける必要がある移動は、無理をせず配送業者や引っ越し業者へ任せましょう。この記事では、動かす前に済ませておきたい準備から、室内で少し動かす手順、業者へ依頼したいケース、移動後の確認までを順番に解説します。

この記事でわかること

  • 室内で少し動かす場合と運搬する場合の違い——必要な準備と確認する項目が変わる
  • 動かす前に見ておきたい食品・電源コード・床——重い物を出し、コードを挟まないようにまとめる
  • 室内で少し動かすときの安全な進め方——二人でゆっくり、扉ではなく本体を支える
  • 自分で動かさず業者へ任せたいケース——階段や段差、屋外への運搬は無理をしない
  • 移動後に確認する電源・がたつき・冷え方——電源を入れる時期は取扱説明書で確認する

冷蔵庫を動かす前の準備

冷蔵庫を安全に動かすコツは、力任せに押すことではなく、先に準備を整えることです。移動する距離と経路を確認し、中身や電源コード、床を順番に見ていきましょう。

移動の範囲を先に決める

背面の掃除や模様替えのために室内で少し動かす場合と、別の部屋や屋外へ運ぶ場合では、必要な準備が異なります。

移動方法ごとに確認すること

  • 室内で少しずらす——床や電源コードを確認し、短い距離だけ動かす
  • 同じ階の別の場所へ移す——通路や段差、本体の重量を確認する
  • 階段や屋外を通る——自分で運ばず専門業者へ相談する
  • 引っ越しで運ぶ——霜取りや水抜きを含め、業者と手順を確認する
迷ったら無理に動かさない——本体が重い、持つ場所がわからない、床に段差がある場合は、作業を始める前に販売店や業者へ相談しましょう。

取扱説明書で移動方法を確認する

冷蔵庫の下部には、調整脚や移動用ローラーなどが付いている場合があります。ただし、位置や動かし方は機種によって異なります。

脚カバーの外し方、調整脚の操作方法、移動できる方向を取扱説明書で確認しましょう。自己判断でカバーを強く引っ張ったり、調整脚を無理に回したりしないでください。

まず手元の取扱説明書を見る——設置時にもらった説明書が見つからない場合は、メーカーの公式サポートページでも同じ内容を確認できます。
操作方法は機種ごとに異なります——回す方向や使う道具を決めつけず、メーカーの案内に従いましょう。

食品・棚・給水タンクを整理する

室内で少し動かす場合でも、重い飲み物や割れやすい容器、動きやすい食品は取り出しておくと安心です。中身を減らすと本体が軽くなり、庫内で物が倒れるのを防ぎやすくなります。

別の場所へ運ぶ場合は、食品を出し、棚やケース、給水タンクなどの部品が動かないようにしておきましょう。

短い室内移動 重い物・割れやすい物・動きやすい物を取り出す
別の場所への移動 庫内を空にし、棚やケースを固定する
製氷機付き 給水タンクや製氷皿の水抜き方法を確認する
水抜きの要否は機種で異なる——自動製氷機の水抜きが必要な機種もあります。取扱説明書で確認してから作業を始めましょう。

電源コードを安全にまとめる

移動前は取扱説明書に沿って電源を切り、電源プラグを抜きます。

電源プラグを持って抜く——コードだけを引っ張ると、被覆の傷みや断線につながります。

抜いた電源コードは本体の下へ入り込まないようにまとめます。移動中にコードを踏んだり、移動用ローラーや調整脚で挟んだりすると、傷や断線につながる場合があります。

電源コードを本体の下へ入れない——移動中に挟まないよう、本体へ無理なく固定できる位置にまとめましょう。

床と移動経路を確認する

フローリングやクッションフロアは、冷蔵庫の重みで傷やへこみが付くことがあります。床材と冷蔵庫の重量に合う養生材を用意し、無理に本体を持ち上げて差し込まないようにしてください。

通路に物がないか、扉や家具へぶつからないかも確認します。別の場所へ移す場合は、廊下の幅だけでなく、曲がり角やドアノブ、段差も見ておきましょう。

移動前に確認する場所

  • ——傷やへこみを防ぐ養生ができるか
  • 通路——荷物や家具が置かれていないか
  • 曲がり角——本体の向きを変えられるか
  • 段差——持ち上げずに移動できるか
  • 設置場所——必要な放熱スペースを確保できるか

設置時に必要な背面・側面・上部の空間は機種によって異なります。取扱説明書や商品ページで確認しましょう。

経路の確認は動かす前に——動かし始めてから通れないと気づくと、無理な体勢での作業につながります。

室内で冷蔵庫を少し動かす手順

掃除や模様替えで室内を少し動かす場合は、取扱説明書で移動方法を確認し、できるだけ二人で作業しましょう。本体が動きにくいときは、無理に力を入れないことが大切です。

脚カバーや調整脚の位置を確認する

冷蔵庫の前面下部には、脚カバーや調整脚が付いている場合があります。脚カバーの取り外し方や調整脚の解除方法は機種によって異なるため、取扱説明書を見ながら進めます。

固定された調整脚を無理に引きずると、床や本体を傷める可能性があります。動かない場合は、力任せに押さず操作方法を確認してください。

動かないときは一度止める——調整脚やストッパーが固定されたままの可能性があります。無理に押す前に、説明書を見直しましょう。
固定を解かずに押さない——調整脚やストッパーが固定されたまま無理に押すと、床や本体を傷めることがあります。

扉ではなく本体を支える

冷蔵庫を動かすときは、扉や取っ手を強く引っ張らず、取扱説明書で指定された持ち手や本体部分を支えます。扉を持つと、ヒンジや部品へ負担がかかることがあります。

本体が重い、背が高い、持つ場所へ手が届かない場合は、一人で続けないでください。少し動かす場合でも、できるだけ二人で声を掛け合いながら進めましょう。

動かすときの基本

  • できるだけ二人で作業——本体の動きと床を確認しながら進める
  • 扉を引っ張らない——指定された持ち手や本体を支える
  • ゆっくり動かす——急に引いたり勢いを付けたりしない
  • 電源コードを確認——本体の下へ入っていないか見る
動かす方向を先に決める——二人で作業するときも、方向とタイミングを決めてから声を掛け合いましょう。

前後へ少しずつ動かす

移動用ローラーが付いている冷蔵庫は、前後方向へ動かせる場合があります。ただし、対応する方向や構造は機種によって異なります。

取扱説明書で指定された方向へ、床の状態を見ながら少しずつ動かしましょう。斜めにねじる、横へ無理にずらす、勢いを付けるといった動かし方は避けてください。

移動用ローラーの有無を確認——ローラーが付いていない機種では、無理に引きずらず説明書の方法に従いましょう。
横方向へ無理に引きずらない——移動用ローラーが前後にしか動かない機種もあります。動かせる方向を確認しましょう。

段差がある場合は作業を中止する

段差を越えるためには、本体を持ち上げたり大きく傾けたりする必要があります。冷蔵庫は重く、手や足を挟むおそれがあるため、自分たちだけで無理に越えようとしないでください。

別の部屋へ移す途中に段差がある場合や、台車へ載せる必要がある場合は、配送業者や引っ越し業者へ相談しましょう。

台車が必要な時点で業者の領域——段差を越える、台車へ載せる必要がある作業は、自分で行わず業者へ任せましょう。
家庭用の台車へ自己判断で載せない——冷蔵庫の重量や重心に対応していないと、転倒するおそれがあります。

移動後はがたつきと設置スペースを確認する

目的の位置まで動かしたら、取扱説明書に沿って調整脚を固定します。本体を軽く押したときにがたつかないか、扉の開閉に問題がないか確認しましょう。

水平調整が必要な場合は、取扱説明書に沿って行います。

再設置後の確認

  • がたつき——本体が安定しているか
  • ——スムーズに開閉できるか
  • 電源コード——本体や壁に挟まれていないか
  • 放熱スペース——指定された空間を確保できているか
  • ——傷やへこみがないか
水平の確認は水平器で——液体の入ったコップなどを天板へ置く方法は避け、取扱説明書に沿って調整しましょう。

移動後に異音やがたつきが続く場合は、ベイシア電器の修理サポートへ相談できます。

▶ 修理サポートを見る

業者へ任せたいケース

冷蔵庫を動かす作業には、自分で対応できる範囲と業者へ任せたい範囲があります。特に階段や段差、長距離の運搬がある場合は、安全を優先しましょう。

階段や段差、屋外への運搬は業者へ依頼する

階段や狭い通路、段差を通る作業では、冷蔵庫を持ち上げたり大きく傾けたりする必要があります。転倒や挟まれ事故につながるため、家庭だけで行わない方が安心です。

業者へ依頼したいケース

  • 階段がある——転落や挟まれ事故のおそれがある
  • 段差を越える——本体を持ち上げる必要がある
  • 通路が狭い——本体の向きを大きく変える必要がある
  • 屋外へ運び出す——養生や運搬用具が必要になる
  • 本体が重くて動かない——無理に力を入れると転倒しやすい
重さや幅だけで判断しない——高さ、持ち手、床の状態、通路、段差によって難しさは変わります。不安があれば作業前に相談しましょう。

冷蔵庫は立てた状態で運ぶのが基本

冷蔵庫は、立てた状態で運ぶのが基本です。横向きにすると、内部の冷媒回路やコンプレッサーへ影響する可能性があります。

ただし、傾け方や運搬後の対応は機種によって異なります。自己判断で「この角度までなら大丈夫」と決めず、取扱説明書やメーカー、運搬業者の案内に従ってください。

傾けた向きと時間を伝える——やむを得ず傾けたり横向きにしたりした場合は、その状態をメーカーや販売店へ伝えて対応を確認しましょう。
横向きになった場合は自己判断で通電しない——どの向きで、どのくらいの時間置かれていたかをメーカーや販売店へ伝え、対応を確認しましょう。

引っ越し前は霜取りや水抜きを確認する

引っ越しで冷蔵庫を運ぶ場合は、庫内を空にするだけでなく、霜取りや水抜きが必要になることがあります。

電源を切る時期も一律ではありません。引っ越し業者へ依頼する場合は、いつまでに食品を出し、いつ電源を切ればよいかを事前に確認しましょう。

食品 運搬前に庫内を空にする
棚・ケース 外すか、動かないように固定する
製氷機 取扱説明書に沿って水抜きする
電源 切る時期をメーカーや運搬業者へ確認する
水抜きの方法は機種ごとに異なる——自動製氷機や給水タンク、蒸発皿などの確認方法は、取扱説明書で確認しましょう。
▶ 配送・設置について相談する

移動後に確認したいこと

移動が終わったら、電源を入れる前に設置状態を整え、庫内が冷えるまでを落ち着いて確認しましょう。運搬時の状況によって、電源を入れるまでの対応は変わります。

電源を入れる時期は取扱説明書で確認する

移動後、いつ電源を入れられるかは、運搬時の状態や機種によって異なります。短い室内移動でほとんど傾けていない場合でも、取扱説明書に記載された手順を確認しましょう。

移動状況 電源を入れる前の対応 確認先
室内で少し動かした 設置状態と電源コードを確認する 取扱説明書
立てた状態で運搬した 指定された待機時間を確認する 取扱説明書・メーカー
大きく傾けた 自己判断で通電しない メーカー・販売店
横向きになった 運搬時の状態を伝えて対応を確認する メーカー・修理窓口
待機時間は機種で異なる——短い移動でも、記載された手順を確認してから電源を入れましょう。

庫内が冷えたことを確認してから食品を戻す

電源を入れた後、庫内が十分に冷えるまでの時間は、機種、容量、室温、季節などによって変わります。

固定の時間だけで判断せず、庫内が設定温度に近づいたことを確認してから食品を戻しましょう。冷え切る前に食品を多く入れると、庫内温度が下がりにくくなる場合があります。

食品を戻す前に見るポイント

  • 冷蔵室——設定温度に近づいているか
  • 冷凍室——十分に冷えているか
  • 戻す量——一度に詰め込みすぎていないか
急いで詰め込まない——冷蔵室・冷凍室が十分に冷えていることを確認し、食品の状態にも注意しましょう。

異音やがたつき、冷えの弱さが続く場合

移動後に本体ががたつく場合は、調整脚や床の状態を確認します。取扱説明書に沿って調整しても安定しない場合は、無理に使い続けないでください。

普段と違う大きな音、冷えの弱さ、電源コードの異常な発熱、焦げたにおいなどがある場合は、電源を切り、メーカーや修理窓口へ相談しましょう。

まず設置状態を確認——調整脚や床の状態を見直しても改善しない場合は、無理に使い続けず相談しましょう。
自己判断で分解しない——内部の部品や配管へ触れると、故障やけがにつながるおそれがあります。

保証内容については、ベイシア電器の延長保証も確認できます。

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よくある質問

Q. 冷蔵庫を掃除のために動かすときも電源は切りますか

A. 取扱説明書に沿って電源を切り、電源プラグを抜いてから動かすのが基本です。電源コードを本体の下へ挟まないようにまとめ、重い食品や割れやすい容器も取り出しておきましょう。背面や周囲の掃除方法は機種によって異なるため、手が届く範囲だけを説明書に沿って掃除してください。

Q. 動かした後どのくらいで食品を戻せますか

A. 庫内が十分に冷えるまでの時間は、機種や容量、室温によって異なります。取扱説明書に沿って電源を入れ、冷蔵室と冷凍室が十分に冷えたことを確認してから食品を戻しましょう。大きく傾けた場合や横向きになった場合は、自己判断で通電せずメーカーへ確認してください。

Q. 自分で運ぶか業者に頼むか迷っています

A. 室内で少し前後へ動かすだけで、段差がなく、取扱説明書に移動方法が記載されている場合は、自分で対応できることがあります。ただし、本体が重い、階段や段差がある、別の部屋や屋外へ運ぶ、台車へ載せる必要がある場合は、配送業者や引っ越し業者へ依頼しましょう。

まとめ

  • 移動する範囲を最初に確認→ 室内移動と引っ越し運搬を分けて考える
  • 取扱説明書を確認→ 調整脚や移動用ローラーの操作は機種で異なる
  • 食品と電源コードを整理→ 重い物を出し、コードを挟まない
  • できるだけ二人でゆっくり移動→ 扉を引っ張らず本体を支える
  • 段差や階段は業者へ依頼→ 自分で持ち上げたり台車へ載せたりしない
  • 移動後は設置状態を確認→ がたつき・電源コード・冷え方を見る

冷蔵庫の動かし方は、室内で少しずらす場合と、別の場所へ運ぶ場合で大きく異なります。まず取扱説明書を確認し、食品や電源コード、床の状態を整えましょう。室内移動でも無理に一人で引っ張らず、できるだけ二人で少しずつ動かします。階段や段差がある場合、大きく傾ける必要がある場合は、配送業者や引っ越し業者へ任せるのが安心です。移動後は、がたつきや電源コードの挟み込み、庫内の冷え方を確認してください。設置や配送、保証について不明な点があれば、ベイシア電器のスタッフへお気軽にご相談ください。

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