「梅雨の湿気で部屋がジメジメ」「部屋干しの洗濯物がなかなか乾かない」「カビの繁殖が気になる」——そんな悩みを一気に解決してくれるのが除湿機です。本記事では、気象庁・文部科学省・厚生労働省のデータに基づく除湿機が必要な理由、コンプレッサー・デシカント・ハイブリッドの3方式の違いと選び方、そして家電バイヤーが厳選したおすすめ10機種をスペック付きでご紹介します。
①なぜ「今」除湿機が必要なのか

気象庁は2026年6月7日、関東甲信地方の梅雨入りを発表しました(平年並み)。これから本格化する湿気のシーズン、放っておくと健康・住まい・洗濯物にさまざまな悪影響が出始めます。
湿度60%超でカビが活動を始める
文部科学省「カビ対策マニュアル」や厚生労働省のガイドラインによると、カビは温度20〜30℃・湿度60%超で活動を始め、放置すると数週間〜数か月で目に見える発生となるとされています。具体的な発生スピードは下表の通りです。
| 湿度 | カビ発生までの期間(目安) | リスクレベル |
|---|---|---|
| 60%以下 | ほぼ抑制 | 低 |
| 70% | 数か月以内に発生 | 中 |
| 80% | 数週間で発生 | 高 |
| 90% | 2〜3日で発生 | 極めて高 |
放置すると起きる5つの悪影響
- カビによる健康被害:壁・浴室・エアコン内部に繁殖したカビが空気中に拡散し、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎を悪化させる原因に
- ダニの大量発生:湿度70%以上でダニが急増。ハウスダストアレルギーの一因となり、寝具やソファに住み着く
- 部屋干しの生乾き臭:洗濯物が乾かないと雑菌が繁殖し、独特の臭いが衣類に染み付く
- 木製家具・建材の劣化:床材の反り、家具のシミ、フローリングの黒ずみ
- 結露の常態化:窓・壁の結露が原因で、断熱材内部のカビ・木材腐食につながるケースも
②除湿機の3つの方式と選び方
除湿機には大きく分けて3つの方式があります。選び方の最初のステップは、自分の使い方と部屋の環境に合った方式を理解すること。それぞれの動作原理・電気代・季節適性を整理しました。
| 方式 | 仕組み | 得意な季節 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 冷媒で空気を冷却して結露除湿 | 梅雨〜夏 | 電気代が安い/除湿能力が高い/高温時に強い | 本体が重め/低温時(15℃以下)は性能低下/運転音やや大きい |
| デシカント式 | 乾燥剤(ゼオライト)で水分を吸着 | 秋〜冬 | 軽量・コンパクト/低温に強い/運転音が静か | 電気代が高い/室温が上昇する(夏には不向き) |
| ハイブリッド式 | 2方式を季節で自動切替 | 1年中 | 季節問わず安定して除湿可能/省エネ性能高い | 本体価格が高い/サイズが大きい/重い |
電気代の目安(1時間あたり)
除湿機の運用コストは方式によって大きく変わります。電力料金31円/kWh(公表標準)で計算すると:
- コンプレッサー式:消費電力180〜250W → 1時間あたり約5.6〜7.8円。1日8時間稼働で月約1,300〜1,800円
- デシカント式:消費電力400〜600W → 1時間あたり約12.4〜18.6円。コンプレッサー式の約2倍
- ハイブリッド式:季節で自動切替するため平均で1時間あたり約6〜10円。年間トータルでは最も経済的
選び方の指針
- 梅雨〜夏のジメジメ対策が中心 → コンプレッサー式(電気代を抑えやすい)
- 冬場の結露対策・1年中部屋干しもしたい → デシカント式(低温時にも安定)
- 1年中フルに使いたい・電気代を年間で抑えたい → ハイブリッド式(投資効果高)
③失敗しない除湿機選び 5つのチェックポイント

方式を決めたら、次は以下の5点を確認しましょう。適切な機種選びで、満足度が大きく変わります。
1. 適用畳数:一回り大きいサイズを選ぶ
メーカー表記の「木造○畳/鉄筋○畳」をチェック。実際の部屋より一回り大きいサイズを選ぶと余裕を持って除湿できます。たとえば6畳の部屋に置くなら「木造8畳まで対応」のモデルがおすすめ。狭めの能力だと、湿度ピーク時に追いつかないことがあります。
2. 除湿能力(L/日):家族人数と洗濯物量で選ぶ
1日の最大除湿量。5〜6L/日が標準、6L以上で大容量モデルです。目安は:
- 1〜2人暮らし・ピンポイント除湿 → 5〜6L/日
- 3〜4人ファミリー・部屋干し中心 → 7〜10L/日
- 大家族・広いLDK・大量洗濯物 → 10L/日以上
3. タンク容量:水捨て頻度に直結
タンクが小さいと水捨て頻度が増えてストレスに。2L前後で1日1回、3〜4Lで2日に1回、4.5L以上で3日に1回が目安です。連続排水ホース対応モデルなら水捨ての手間が完全になくなります。
4. 衣類乾燥モード:部屋干し派は必須
部屋干し需要があるなら「衣類乾燥モード」は必須機能。「カラッと乾燥○分」「衣類乾燥○分」などの表記でメーカーが乾燥時間目安を公表しています。サーキュレーター連動モデル(アイリスKIJDC等)なら、独立した送風機を買う必要もありません。
5. 運転音:寝室で使うなら39dB以下
消費電力は電気代に、運転音は就寝時の快適さに直結。39dB以下なら静かなオフィス並みで寝室使用も可能。45dB以上は気になるレベルなので、リビング用と寝室用で使い分けるか、静音モデルを選びましょう。
④おすすめ除湿機10選

当店で在庫があり、家電バイヤーの目線で厳選した10機種を価格順にご紹介します。各機種の主要スペックも併記しているので、比較しながらお選びください。
- 方式コンプレッサー式
- 適用畳数(木造/鉄筋)目安6畳/13畳
- 除湿能力5/6L/日(50/60Hz)
- タンク容量4.5L(大容量)
- 本体サイズ幅29×奥行25×高さ50cm
- 本体重量約10.5kg
- 衣類乾燥モードあり
- 特殊機能切タイマー1〜8時間
4.5Lの大容量タンクで水捨て頻度を抑えられるのが特長。コスパ最優先で除湿機デビューしたい方や、寝室・1Rに置く最初の1台におすすめ。
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- 方式コンプレッサー式
- 適用畳数(木造/鉄筋)6-7畳/13-14畳
- 除湿能力5/6L/日(推定)
- タンク容量2.0L
- 消費電力190W/210W(50/60Hz)
- 運転音39dB/41dB(静音)
- 衣類乾燥モードあり
- 特殊機能90°上向きルーバー・湿度コントロール
運転音39dBと寝室でも気にならない静音性が魅力。90°上向きルーバーで衣類乾燥にも最適な気流を作れる。価格と性能のバランスが取れた1台。
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- 方式コンプレッサー式
- 適用畳数(目安)6〜13畳
- 除湿能力5/6L/日(50/60Hz)
- タンク容量約2.2L
- 本体サイズ幅29×奥行19.5×高さ44.7cm
- 本体重量約9.7kg
- 付属品ホース(連続排水対応)
- 特殊機能自動ストップ機能
付属ホースで連続排水可能。タンクの水捨てが面倒な方や、長時間連続運転で使いたい方に頼れる本格派。コンパクトサイズで設置場所も選びにくい。
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- 方式コンプレッサー式
- 適用畳数(木造/鉄筋)7-8畳/14-16畳
- 除湿能力5.6/6.3L/日
- タンク容量3.0L
- 本体サイズ幅17×奥行36.5×高さ53.3cm
- 本体重量8.3kg(軽量)
- 運転音34〜36dB(静音)
- 特殊機能抗菌・防カビ熱交換器/カラッと部屋干し約136分
抗菌・防カビ仕様の熱交換器で本体の清潔さが長持ち。カラッと部屋干し約136分の高速乾燥モードも搭載。国内大手コロナの安心感ある定番モデル。
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- 方式デシカント式
- 適用畳数(目安)〜15畳
- 除湿能力5.8L/日
- タンク容量2.5L
- 衣類乾燥時間約85分(JEMA基準)
- 送風首振り 左右自動50/70/90°
- 特殊機能サーキュレーター内蔵・1台3役
- 運転モード切タイマー/12時間オートオフ
サーキュレーター×除湿機×衣類乾燥機の1台3役。デシカント式なので低温の冬場でも安定して除湿可能。スパイラル気流で部屋干し時間が大幅に短縮。
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- 方式デシカント式
- 適用畳数(目安)〜18畳
- 除湿能力8.0L/日
- タンク容量3.5L
- 衣類乾燥時間約72分
- 運転モード弱・強・おまかせ(湿度55%超で自動)
- 特殊機能サーキュレーター内蔵・1台3役
- 対応シーン1年中(低温時も性能維持)
P60の上位機。除湿能力8.0L・タンク3.5Lと大型化。湿度55%超で自動運転する「おまかせモード」搭載で、家を空けがちなご家庭でも安心。
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- 方式コンプレッサー式
- 適用畳数(木造/鉄筋)11-13畳/23-25畳
- 除湿能力9/10L/日
- タンク容量4.5L(大容量)
- 本体サイズ幅36.5×奥行20.2×高さ57cm
- 本体重量12.0kg
- 運転モード4つの最適衣類乾燥モード
- 特殊機能ウイルス・菌・タバコのニオイ抑制フィルター
除湿能力9〜10L/日の大容量モデル。広いリビング・クローゼットの強力除湿に対応。フィルターでウイルス・菌・タバコのニオイも抑制。一段上の性能が欲しい方に。
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- 方式コンプレッサー式
- 適用畳数(木造/鉄筋)8畳/16畳
- 除湿能力7L/日前後
- タンク容量2.5L
- 本体サイズ幅30.3×奥行20.3×高さ52.4cm(A4設置)
- 本体重量約9.6kg
- プラズマクラスター7000(適用約8畳)
- 特殊機能衣類消臭・付着カビ菌増殖抑制
A4サイズの設置面積で省スペース。プラズマクラスター7000で衣類消臭・付着カビ菌の抑制まで対応。除湿しながら空気も整えたい方向け。
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- 方式エコ・ハイブリッド式
- 適用畳数(目安)木造10畳/鉄筋20畳前後
- 除湿能力7.8/8.5L/日(50/60Hz)
- タンク容量約2.4L
- 本体サイズ幅47×奥行25×高さ33.5cm
- 本体重量9.7kg
- 特殊機能ナノイーX/ワイド送風/自動運転停止
- 対応シーン1年中(季節別自動切替)
ハイブリッド式で1年中安定して除湿可能。ナノイーXで部屋干し衣類の除菌・生乾き臭抑制。ワイド送風で大量の洗濯物を一気に乾かせる。
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- 方式エコ・ハイブリッド式
- 適用畳数(目安)木造15畳/鉄筋30畳前後
- 除湿能力12.5L/日(定格)
- タンク容量約3.2L
- 省エネ性能消費電力 約69%削減
- 特殊機能ナノイーX/大容量ワイド送風
- 対応シーン広いリビング・大量洗濯物
- 特徴パナソニック上位機
パナソニック上位機の大容量モデル。除湿能力12.5L/日、タンク3.2Lでファミリー世帯の大量洗濯物にも余裕で対応。省エネ性能も大幅向上した最強構成。
▶ 商品詳細・在庫を見る⑤10機種一覧比較表
主要スペックを横並びで一目比較。スマートフォンでは横スクロールしてご覧ください。
| 機種 | 方式 | 適用畳数 | 除湿能力 | タンク容量 | 衣類乾燥 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| No.1 ヤマゼン YDC-H601(W) 衣… | コンプレッサー式 | 目安6畳/13畳 | 5/6L/日(50/60Hz) | 4.5L(大容量) | あり | ¥17,300 |
| No.2 トヨトミ TD-C60R-W 除湿機… | コンプレッサー式 | 6-7畳/13-14畳 | 5/6L/日(推定) | 2.0L | あり | ¥17,300 |
| No.3 スリーアップ DHT2631GG 除… | コンプレッサー式 | 6〜13畳 | 5/6L/日(50/60Hz) | 約2.2L | あり | ¥21,780 |
| No.4 コロナ CD-S6326(W) 衣類… | コンプレッサー式 | 7-8畳/14-16畳 | 5.6/6.3L/日 | 3.0L | あり | ¥23,930 |
| No.5 アイリスオーヤマ KIJDC-P60… | デシカント式 | 〜15畳 | 5.8L/日 | 2.5L | あり | ¥30,170 |
| No.6 アイリスオーヤマ KIJDC-N80… | デシカント式 | 〜18畳 | 8.0L/日 | 3.5L | あり | ¥31,160 |
| No.7 コロナ CD-H1026(AE) 衣… | コンプレッサー式 | 11-13畳/23-25畳 | 9/10L/日 | 4.5L(大容量) | あり | ¥39,270 |
| No.8 シャープ CV-U71-W プラズマ… | コンプレッサー式 | 8畳/16畳 | 7L/日前後 | 2.5L | あり | ¥45,800 |
| No.9 パナソニック F-YEX90D-W … | ハイブリッド式 | 木造10畳/鉄筋20畳前後 | 7.8/8.5L/日(50/60Hz) | 約2.4L | あり | ¥54,450 |
| No.10 パナソニック F-YEX120B-W… | ハイブリッド式 | 木造15畳/鉄筋30畳前後 | 12.5L/日(定格) | 約3.2L | あり | ¥69,300 |
⑥重視ポイント別おすすめ
💰 とにかく安く始めたい方
→ No.1 ヤマゼン YDC-H601(W)(¥17,300)またはNo.2 トヨトミ TD-C60R-W(¥17,300)。最安タイで、コスパ重視の方に。タンク容量で選ぶならヤマゼン(4.5L)、静音性で選ぶならトヨトミ(39dB)。
👕 部屋干しを早く乾かしたい方
→ No.5 アイリス KIJDC-P60-W(¥30,170)またはNo.6 KIJDC-N80(¥31,160)。サーキュレーター内蔵で衣類乾燥約72〜85分(JEMA基準)。大家族ならN80推奨。
🌿 ニオイ・空気の清潔さも気になる方
→ No.8 シャープ CV-U71-W(¥45,800)。プラズマクラスター搭載でカビ・ニオイ対策も同時にできます。A4サイズの省スペース設計も魅力。
❄ 1年中(夏も冬も)使いたい方
→ No.9 パナソニック F-YEX90D-W(¥54,450)またはNo.10 F-YEX120B-W(¥69,300)。ハイブリッド式で季節問わず安定、電気代も年間でみると経済的。
🏠 広いリビング・大容量で使いたい方
→ No.10 パナソニック F-YEX120B-W(¥69,300)。除湿能力12.5L/日、適用畳数の目安は木造15畳・鉄筋30畳と最大級。大量洗濯物にも余裕で対応。
⑦よくある質問

除湿機とエアコンの除湿モード、どちらが効果的ですか?
部屋全体を冷やしながら除湿するならエアコン、特定の部屋・洗濯物のピンポイント除湿なら除湿機が効果的です。電気代もケースによるため、用途で使い分けるのがおすすめです。
除湿機の電気代はどれくらいかかりますか?
機種により異なりますが、コンプレッサー式は1時間あたり約5.6〜7.8円、デシカント式は約12〜18円が目安です。年中使うならハイブリッド式、夏中心ならコンプレッサー式が経済的です。
タンクの水はどのくらいの頻度で捨てる必要がありますか?
部屋の湿度と機種によりますが、梅雨〜夏のピーク時は1日1回〜2日に1回が目安。連続排水ホース対応の機種(本記事No.3スリーアップ等)なら水捨ての手間がなくなります。
寝室で使えるくらい静かな機種はありますか?
運転音が39dB以下の機種なら、静かなオフィス相当で就寝時にも気になりません。本記事のNo.2トヨトミ TD-C60R-W(39dB)やNo.4コロナ CD-S6326(34〜36dB)が該当します。
除湿機のお手入れ頻度を教えてください。
タンクは毎回水を捨てるタイミングで洗浄、フィルターは2週間に1回程度の掃除が目安です。抗菌・防カビ加工の機種(コロナCD-S6326等)を選ぶとお手入れの負担が軽減できます。
冬場の結露対策にも使えますか?
使えます。ただし冬場は気温が低いため、低温に強いデシカント式(アイリスKIJDC-P60/N80)やハイブリッド式(パナソニックF-YEXシリーズ)がおすすめ。コンプレッサー式は15℃以下で性能が落ちる傾向があります。
⑧まとめ
- 湿度60%超でカビが活発化。厚労省推奨の40〜60%に保つのが理想
- 方式は梅雨〜夏:コンプレッサー、秋〜冬:デシカント、年中:ハイブリッドで使い分け
- 選び方は適用畳数・除湿能力・タンク容量・衣類乾燥・運転音の5点をチェック
- 当店在庫の10機種(¥17,300〜¥69,300)から、用途と予算に合う1台を

